池田坂

諸元

住所…東京都千代田区神田駿河台1,3,4丁目(101-0062)
読み…いけだ
形態…
全No.…3
区No.…千3
区分…公道(区453/お茶の水仲通り)
別名…唐犬坂、お茶の水仲坂
標識…区設坂説明タイプ(千A・池田坂)/私設坂名表示タイプ(石碑・お茶の水仲坂)
由来…周辺施設、人名
成立…〜江戸前期

標識

池田坂(2019頃〜)
千代田区内に多く存在する人名にちなんで名付けられた坂の一つで、この坂に面して九百石取りの旗本池田家の屋敷があったことから名付けられました。また、池田家に唐犬がいたため、唐犬坂という別名もあります。
池田坂(旧/千B-2)
この坂を池田坂といいます。名称の由来は、 この辺りに池田姓の旗本が屋敷を拝領したためといいます。『新撰東京名所図会』には「池田坂は北甲賀町の中央にあり、駿河台より小川町に通ずる坂路なり。其昔坂の際に池田氏の邸宅ありしより以て名とす。一名唐犬坂というとぞ」。『新編江戸志』には、 「池田坂 唐犬坂とありて、むかし池田市之丞殿屋敷に唐犬ありし故、坂名とすと見えたり。」とかかれています。
大名・旗本の系譜である「寛政重修諸家譜」によれば、 この家は池田政長という人物に始まる九百石の旗本と考えられます。
平成十七年八月 千代田区教育委員会
引用 :坂学会
池田坂(旧/千B-1)
この坂を池田坂といいます。「東京名所図会」には「池田坂は北甲賀町の中央にあり。駿河台より小川町に通ずる坂路なり。その昔、坂の際に池田氏の邸宅ありしより以って名とす。一名唐犬坂というこそ」。「新編江戸志」には「唐犬坂とありて、むかし池田市之丞屋敷に唐犬ありし故坂名とす」とかかれています。元禄(一六八八〜一七〇三)の図には「池田市之丞」、文化(一八〇四〜一八一七)の図には「池田吉十郎」という旗本の名がみえます。
千代田区 昭和五十三年十月
お茶の水 仲坂

つまり

江戸時代前期から旗本の池田さんが住んでいた坂。池田さん家では、唐犬とよばれる類の犬を飼っていたために唐犬坂ともよばれた。

注釈

【池田さんの石数は?】
看板にある『寛政重修諸家譜』を読むと、池田政長は900石ではなく300石と出てきます。この900石という石高は長男・政応のものであり、父・友政の1200石を分領したものです。最新の看板はこれまでの看板を要約したものであるといえますが、これの真偽に関しては現在調査中。
【唐犬について】
ちなみに唐犬というのは(はっきりはしないものの)、主に唐の国(中国)からの渡来犬をそう呼び、鷹狩とかに連れて行く猟犬として大名とかが飼育していたらしい。

地図



写真


動画



参考文献(直接的に利用していなくとも、近い内容を掲載しているサイトを紹介している場合もあります。) :坂学会東京23区の坂道千代田区内の坂


inserted by FC2 system