相生坂

諸元

住所…東京都千代田区外神田2丁目(101-0021)、文京区湯島1丁目(113-0034)
読み…あいおい
形態…
全No.…1
区No.…千1/文1
区分…公道(都405/外濠環状線)
別名…昌平坂
標識…区設坂説明タイプ(文A)
由来…周辺施設、人名
成立…〜江戸前期

標識

相生坂(昌平坂)
 神田川対岸の駿河台の淡路坂と並ぶので相生坂という。
 『東京案内』に、「元禄以来聖堂のありたる地なり、南神田川に沿いて東より西に上る坂を相生坂といい、相生坂より聖堂の東に沿いて、湯島坂に出るものを昌平坂という。昔はこれに並びてその西になお一条の坂あり、これを昌平坂といいしが、寛政中聖堂再建のとき境内に入り、遂に此の坂を昌平坂と呼ぶに至れり。」とある。そして後年、相生坂も昌平坂とよばれるようになった。
 昌平とは聖堂に祀られる孔子の生地の昌平郷にちなんで名づけられた。

これやこの孔子の聖堂あるからに
幾日湯島にい往きけむはや 法月歌客

文京区教育委員会 昭和53年3月

つまり

孔子を祀った湯島聖堂のそばにあったから、孔子の故郷の名前をとって昌平坂。そして湯島聖堂は昌平坂学問所となった。

注釈

【相生坂について】
「相生」というのは、二つの枝や道、人生などが同じ場所から対になって2つ沿って続くことを示し、坂にも2つの坂が沿って並ぶ場所では「相生坂」とつけられることがあります。ここでは神田川対岸の淡路坂が対の存在になります。このような地名は山陽新幹線の停車駅である相生駅などいくつかありますが、東京の相生坂の標識には、この相生の概念を説明していないものがとても多いです。いくら「相生の松」という言葉があるとはいえ、もう少し丁寧に説明してくれてもいいのではないかとも思ったりもするのですが、、

地図

写真

動画



参考文献(直接的に利用していなくとも、近い内容を掲載しているサイトを紹介している場合もあります。) :坂学会東京23区の坂道千代田区内の坂


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